道を歩いている時、突然目の前の公衆電話が鳴ったら、あなたは受話器をとりますか?この映画は、つい電話をとってしまったばかりに、とんでもない目にあった男の話。
フォーン・ブース(Phone Booth)2003年[米]
監督:ジョエル・シューマカー
出演:コリン・ファレル、ラダ・ミッチェル
実は私、以前公衆電話が鳴っているところに遭遇したことがあります。あるスーパーの店頭に置かれていた公衆電話だったのですが、思い切って受話器をとってみると、すぐに切れてしまいました。電話マニアの間では公衆電話の番号を調べることをやっているらしく、ある程度番号を絞り込んでいろいろ電話をかけて、出た人にその公衆電話の位置を教えてもらうという方法だそうです。携帯が普及したため、そういうマニアが今でもいるのかわかりません。
ストーリーは至って単純、しかし見ているものをひきつけて離さない緊張感がこの映画にあります。81分という短い上映時間もいい。スピード感ありますし、一気に見せてくれます。公式サイトによるとアイデアはずいぶん以前からあったようですが、やっとプロットが完成して一気に書き上げたそうです。さらにDVDのメイキングを見ると、撮影期間も実質10日間程度だったようでこれにも驚きです。低予算・短期間でもアイデア一発でいい映画は撮れるという見本のようなこの作品、監督の言葉を借りれば、まさに”偉大な小作品”、です。
おもしろい作品でレンタルで見るなら十分おすすめできます。主人公スチュといっしょに緊張感あふれる時間をすごすことができるでしょう。ラストにちょっと不満が残るかな。たぶんみんなそう思うかも。でもあまり深く考えずに楽しむのがいいでしょう。